某インターネットオークションで落札したという「ルイヴィトン モノグラム マルソー」の鑑定を行いました。
我々が鑑定を行ったところ、正規品の確証は持てず「コピー品」という鑑定結果になりました。
ここでは我々プロがどういった点を検証していったかを、正規品と見比べながら詳しく解説していきます!
外観
まずは正規品とコピー品の外観を見比べてみます。
ぱっと見の外観ではあまり判別できませんね…。本物っぽいです。
ブランドロゴ
続いてバッグの内側にある「LOUIS VUITTON」のブランドロゴの刻印を見ていきましょう。
「LOUIS VUITTON」のロゴが正規品に比べ、コピー品はアルファベットの「O」が縦長になっています。古いモデルであっても「O」はほぼ真ん丸でなければいけません。
また、ロゴの上にある® (Rマーク) が本来であればアルファベットの「V」と「U」の真ん中あたりにありますが、コピー品は「V」よりの位置になっています。
ここまでわかりやすいと、安心して(?)コピー判断ができます。
まずはしっかりとブランドロゴを確認しよう!
内側の素材
内側の革の素材に違和感があったため、比べていきます。
内側の色が正規品に比べ濃くなっています。
またコピー品は斑点が見えるような革質で、かなり違います。
素材の色や材質、質感も大事です!
製造番号 (デートコード / シリアル)
次に製造番号を確認します。
本来あるべき場所に製造番号がありません。古いモデルの中には製造番号が無いものもありますので、これは総合評価に対する減点ポイントと考えます。
ルイヴィトン モノグラム マルソー製造番号の場所はこちらのページをご覧ください。
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また、製造番号(デートコード / シリアル)の基本的な知識はこちらのページをご覧ください。
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製造番号は有力な鑑定ポイントになります。
ストラップ周り・金具
続いてストラップ周りをチェックします。
ストラップのバックルが正規品と違うものが使われています。色も素材も大きく違います。
金属パーツも違いが大きいポイントです!
縫い目・ステッチ
続いて各パーツ周りの縫い目(ステッチ)を見ていきます。
これはストラップの縫い目です。
ルイヴィトンの縫製はほぼすべての商品において、向かって右側が上がっているような縫い方になっています。このコピー品は縫い目の上がり方が場所によってまちまちになっています。
また、青錆の付き方も正規品と異なります。素材が違うからだと思われます。
ストラップの根元の縫い留めの方法が大きく異なります。
正規品に比べコピー品は、ステッチが斜めになっていたり、かなり雑な縫い方になっています。
そもそもかなり縫製の仕方が違いますね……しかしこれらは正規品と比べたり、正しい知識がないと気づきづらいポイントかもしれません。
こちらはバッグ側のストラップの付け根ですが、やはりコピー品は縫い目がバラバラです。かなりわかりやすいですね。
ステッチに手を抜いているコピー品は多い!
ファスナー周り
そしてファスナー周りをチェックします。
ファスナー周りの布がまったく違います。古いモデルだったらファスナー自体が交換されている可能性もありますので、これはあくまで検討材料です。
しかし、ここも縫い目に注目すると正規品に比べコピー品はステッチが右上がりになっていません。縫い糸の違いも気になるポイントです。
【総評】ルイヴィトン モノグラム マルソー【コピー確定】
外観のぱっと見では割とイイ線いっているかと思いきや、細かいところをチェックしていくとやはりコピー品は雑な部分が目立ちますね。
一番の決め手はブランドロゴの刻印の違いです。我々はこれを見ただけでコピー品の判断を行います。
みなさんも正しい商品知識で、偽物やコピー品にだまされないようにしましょう!
正しい情報はこちら
ルイヴィトン モノグラム マルソーのサイズや製造番号の場所はこちらのページをご覧ください。
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